皆さまこんにちは。
設計担当の前田です。
本日、つくば市はあいにくの雨模様です。現場の方は、年度末の追い込みで大変かと思いますが
竣工目指して頑張っていただいています。いつもありがとうございます。
さて、今日は弊社で多用している格子について、設計の観点からコメントしたいと思います。
こちらは玄関につけた格子です。格子奥にはキッチンが取り付く予定です。
目的は、玄関の正面にキッチンを配置する計画でしたので、キッチンを隠しつつ透け感を残し、壁の圧迫感を緩和しています。
それと一番は、光を取り込むことです。
玄関は、玄関ドアを閉めると暗くなりがちなので、LDKなどの内部光を取り込みます。
また、玄関ドアを開けると、外部の自然光を室内に取り込めます。
キッチン側から見ると、こんな感じです。
こちらはデスクスペースの隣にある格子です。
LDKのほぼ中央に位置します。
机周りの書類等、雑多な物を隠しつつ、奥の窓の外部光を格子手前まで取り込んでいます。
エアコンも一台で、一体的に空調できます。
こちらも玄関付近の格子です。
ほんの少しの格子ですが、格子奥にあるLDKの目隠しになっています。
目隠ししつつ、光と空調を取り込んでいます。
こちらもLDKの中央付近にある格子です。
構造耐力上、どうしても柱が2本、この位置に必要なのですが
柱2本だけがLDKのほぼ真ん中に存在しても味気ないので、格子で繋げました。
こちらは意匠的な使い方ですね。
格子は竣工後でも、改修などに取り付け可能です。
目隠ししつつ部屋を明るくしたい、目隠ししつつ空調を一体的に行いたいなどには、良い解決策です。
格子で解決できないことと言えば、音漏れの問題です。
お掃除にやや手がかかりますが、音漏れ対策として、アクリル板とセットで格子を用いる例もあります。
格子は上手く用途を使い分ければ、
窓と壁だけで囲われた空間に、表情を与えてくれます。
新築を検討されている方も、リフォームを検討されている方も、一つのアイディアとして検討されてみてはいかがでしょうか。